悪魔のささやき

そこも狭かった。世界はやっぱり狭いのだろうか。
強制的に連れ出されたところは嫌なにおいというか、
言葉では言い表せない異常なにおいがしていた。
もとより鼻の良くない俺にもわかるぐらい、ひどいにおいだ。


そして俺はこの後のことを覚えてはいない。
とはいえ、天国とやらにいるようなので死んだということは
まず間違いないようではある。
つまり殺されたのだろうな。
結局命なんてそんなものだった。


誰かに奪われるか、もしくは勝手に尽きるしかない。
どうあがこうと手に負えない現実がある。
そんなことを思いながらリザ待ちしてますよっと。